富野由悠季&ガンダムニュースをまとめ読み。
<
スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | top↑
【速報】ルイン・リーはマスクの男!? 富野由悠季監督最新作「ガンダム Gのレコンギスタ 特別先行版」イベント上映 舞台挨拶レポート!
2014-08-24 Sun 22:59
■【速報】ルイン・リーはマスクの男!? 富野由悠季監督最新作「ガンダム Gのレコンギスタ 特別先行版」イベント上映 舞台挨拶レポート!

□「ガンダム Gのレコンギスタ 特別先行版」イベント上映 舞台挨拶
▽日時:2014年8月24日(日) 10:00~の回/12:30~の回
▽場所:新宿ピカデリー
▽登壇者:
富野由悠季(総監督)
石井マーク(ベルリ・ゼナム役)
嶋村侑(アイーダ・スルガン役)
佐藤拓也(ルイン・リー役)

○10:00~の回(上映終了後に舞台挨拶)

司会:それではお待たせいたしました。大きな拍手でお迎えください。ベルリ役・石井マークさん、アイーダ役・嶋村侑さん、ルイン役・佐藤拓也さん、そして原作・脚本・総監督の富野由悠季監督です。どうぞ!

(観客の場内割れんばかりの大きな拍手の中、4人が登壇。4人が登壇してもなかなか拍手が鳴り止まない。4人は感激の面持ち。)

司会:いや~、今日は拍手長いですね!(笑) さて、まずは今日はお越しいただきました富野総監督より皆様へご挨拶をお願いいたします。

富野:活字媒体では告知した通りのことです。結果的に、僕のような年代が作るとこのようなアナクロな感じの画像作品になりました。ということで、いかがでしたでしょうか?

(観客、大きな拍手)

司会:ありがとうございます。では続きまして、キャストの皆様、簡単に自己紹介とご挨拶をお願いいたします。まずは石井さんからお願いいたします。

石井:はい。皆さん、おはようございます。ベルリ・ゼナムをやらせていただいております石井マークです。本日はご来場いただき、ありがとうございました。

(観客、大きな拍手)

嶋村:アイーダ役をやらせていただいています嶋村侑です。皆さん、今日はありがとうございます。よろしくお願いします。

(観客、大きな拍手)

佐藤:はい。ルイン・リー役の佐藤拓也です。ご来場ありがとうございます。よろしくお願いします。

司会:ではさっそく、これからいくつかお話を伺っていきたいと思いますが、まずは監督、あらためて15年ぶりで新作を皆様にお届けできたいまの気持ち、率直な感想などを聞かせていただいてよろしいですか?

富野:外交辞令的に言えば、ありがたいことだと思っています。現実問題としては「てめえら、ぶっ殺すぞ!」と言うくらい…

(観客、爆笑)

今のアニメ制作状況というのが悪くなっているということを知りまして、愕然としています。10年現場にいなかったんですが、もう少し良い形で進化していると思ったら、そうではなかったということで、そういう不慣れな部分が画面的に出ているっていうので、本当に申し訳なく思っています。

司会:はい(笑)。「申し訳なく」とおっしゃいましたが、この作品、テーマ曲だったり、あと上映後だからお話できるんですけど、お手洗いのシーンだったり、かなりこだわりが今回ありましたよね?

富野:ええ。年をとると色々こだわることがあるんですよっていう、そういうサンプルです。

司会:はい(笑)。年を重ねるごとに、ですね。特にお気に入りというか、こだわった点はやはりお手洗いなんでしょうか? 色々ありますか? すいません、お手洗いの話ばっかりで。

富野:いや、一番あるのはお手洗いの問題です。ただこれは、30年来課題としてはずっと頭にあったんだけども、画にすること、つまり画像にすること、劇に組み込むことが本当にできなかったんですが、本当に60歳過ぎてから病院に通うようなことが多くなって、えらく深刻な問題だということがわかってくると、若い時に億劫がって手をつけなかったものに手をつけてみようと思うようになりました。

モビルスーツっていう宇宙で乗る乗り物に、迂闊に乗ってしまうと、地上だったら簡単に外に出られるんだけども、外に出られないだろ、ということになると、トイレの問題というのは最重要問題だっていうふうにして、本当に浮上することができたんで、真面目に取り上げてみたら、3本観て分かる通りのような扱い方になりました。

ああいうものがなければ、あんなもの乗ってられないよね、っていうことで、実を言うと、戦闘兵器としての性能論は関係ないんです。人間が乗り物に乗ったときに、ああいう施設がなかったら、とてもじゃないけども半日も乗ってられないっていう証拠になります。つまりこれ以後、ああいう施設のないSF的なメカっていうのは全部嘘だっていうことになります。

(観客、爆笑)

司会:(笑)。いや、妙にリアリティのあるお話でしたけど、「ガンダム」という作品に出演されて、キャストの皆さんはいかがでしたか? まずは石井さんから。

石井:いや~本当に…。まず、第一次オーディションのときに、監督にむけてビデオレターを宛てたんですけども、そのとき一番最初に思ったのが、オーディションを受けられただけでも、ものすごくうれしいなって思ってて、そのオーディション(の時点では作品に)関わるわけじゃないんですけど、その作品の台詞をオーディションの中で言うことができるから、それはものすごく嬉しくて。だけども、そうしたら、自分がまさかベルリをやらせていただけることになるとは思わなくて、本当にとても嬉しい気持ちと不安とかもあったんですけど、いまは精一杯やらせていただいております。

司会:はい。嶋村さんはヒロインを演じられていかがでしたでしょうか?

嶋村:私は「ガンダム」っていうことに関しては、あまり意識が実はなくって。こういう場をいただくことで、「ああ、ガンダムなんだな」って思うんですけども、やっぱり富野監督と一緒にお仕事をさせてもらうっていうことの緊張感とワクワク感と…そういうものをすごく感じています。

司会:はい。佐藤さんはいかがですか?

佐藤:そうですね。30数年、こんなにたくさんの方に支持していただいている「ガンダム」という作品に携わさせていただくという機会をこういった形で得られたことは非常に光栄ですし、またフィルム、アニメーションの中で表現、生きるお芝居をするという仕事に就いたからには、是が非でもやりたかったという一念で、いまこうしてこの場に立たせていただいていることが非常に…ただただ嬉しく、光栄に感じています。

司会:そして、役を演じられている皆さんなんですけども、アフレコ時だったり、収録時、何かエピソードだったり、富野さんからこんなアドバイスがあったなあというお話はありますか?

富野:僕の方からは、御三方に対してはまったく注文はありません。

(トボけた顔で言う富野総監督に対して、「嘘だあ!!(笑)」というリアクションする石井さん、嶋村さん、佐藤さん。それを見た観客からクスクス笑い)

司会:本当ですか?(笑)

(観客、爆笑)

富野:注文つけるような人は面倒臭いので選ばないことにしています。

(観客、爆笑)

司会:オーディションでも、決まる前から佐藤さんに決めてたっていうエピソードも昨日少し出ましたね(笑)。

富野:特に現場の仕事っていうのは、教育機関ではないわけです。ので、教育する時間がないとなると、結局ある意味嫌な言い方なんですけども、便利な人を選ばせていただくとか。あとスケジュールが(たくさん)入っている人を選ばないとか(笑)。

司会:ちょっと待ってください!(笑) もっと良い話をしてください!(笑)

(観客、爆笑)

石井:あの~もしかして僕ですかね? そのスケジュールの話って(笑)。

嶋村・佐藤:ちょっとちょっと!(笑)

(観客、大爆笑)

富野:いや~、他の人もいっぱい(笑)。そういう人を寄せ集めると20人くらいあっという間に集まってしまう(笑)

(富野総監督、あくまでジョークのていで)

司会:ちょっと待ってください!(笑)

(嶋村さん、佐藤さん、お腹を抱えて笑っている)

司会:エピソードですよ! エピソード!(笑)

佐藤:エピソードですよね?(笑)

石井:エピソード!

嶋村:エピソード!

司会:監督からこんな熱いアドバイスがあったっていう話を昨日お伺いしたんですけども。そうしたお話は?

富野:した覚えはございません(とぼけた口調で)。

司会:ちょっ!(笑)

(なんとか脱線した話を戻そうと、笑いを噛み殺す司会者)

司会:キャストの皆さんはどうでしょう?

富野:勝手にどうぞ。要するにね、僕、覚えてないの(笑)。

(観客、爆笑)

石井:そうだったんですか(笑)。僕、一番最初に、緊張とかあって、もちろん僕の実力不足もあるんですけども、「腹から声出せ!」って言われて(笑)。

司会:どうでしょう、監督?

富野:覚えてません(笑)。

石井:いやいやいや!(笑)

(観客、爆笑)

司会:この作品を作られてから逆に元気になったイメージがあるんですけども、監督って。そういうことはないですか? この舞台挨拶で皆さんの前にようやく届けられて。

富野:それに関しては、こんな歳でも元気にさせてもらえるなっていう、こういう環境、こういう場をいただけたことは、そうなんですけど、この(キャスト)3人から元気をもらったっていう覚えはほとんどありません(笑)。

(石井さん、嶋村さん、佐藤さん、「おーーい!」とツッコミを入れるようなリアクション。観客、爆笑)

嶋村:私たちがもらってます!(可愛く拗ねる感じで)

佐藤:それはですね、逆にそこは「監督に負けてらんねえな!」というのが正直なところで!

石井:そうですね、はい!

(もうほとんどお笑いライブのようなノリに観客大盛り上がり)

司会:あはは!(笑) “元気のG”ですしね! さて、ここまで第3話までご覧いただいたんですけども、今後の展開というか、作品の続きに関してお伺いしたくって。そのあたりはどういうものを描いているんでしょう? 監督。

富野:最近になって気がついたことで、シナリオを全部書いておきながら、本人が全く気がついていなかったっていう話がありまして。なんだこれはロードピクチャーなんだっていうことです。この意味がわからない人は調べてください。こんなにまで行って帰ってくる話なのかっていうことで、自分でもびっくりしています。が、なぜそれに気がつかなかったのかというと、基本的なテーマがあって、地球から行って帰ってくるぞという話をやってみたら、行く先がものすごく遠かったんで、それだけで26本全部使ってしまったっていうことで驚いています。それで、ルイン役で佐藤君を紹介してますけども、実を言うとルイン役ではありません。

司会:あっ……(思わず固まる)。

(観客、大きくどよめく)

司会:えっと……。

佐藤:そ、そうなんですか?(困惑した様子でトボける)

(石井さん、嶋村さん、思わず吹き出す)

富野:「ガンダム」のワンパターンをパクりまして、マスクをしてます。

司会:ちょっと!(笑) それ言っちゃだめです!!(絶叫)

(石井さん、嶋村さん、佐藤さん、観客、大爆笑)

石井・嶋村・佐藤:あーーーーーっ!!

(観客、大爆笑そして大きな拍手)

司会:一生懸命言わないように展開してたんですけど!!

佐藤:なんのことだか、僕にはさっぱり……。初耳ですね(震え声)。

司会:違いますよ! 違いますよね!

富野 こういう話はしちゃいけないだろうと関係者から言われてるんですけども、言っちゃいます。

(観客、大爆笑)

石井:小形(尚弘プロデューサー)さん、いま顔が「ああーっ!!」って。昨日(の舞台挨拶で)マスクの話をしてて、ずっと打ち合わせの段階から「佐藤さん、反応しないでくださいね、マスクって言うんで」って。

佐藤:(舞台挨拶のとき)あさっての方向を見てましたからね。「はあ…そうなんですか」って顔してね(笑)。

司会:ねえ!

富野:実は劇中の人物も、まさにいま言ったような環境なんです。知っているんだけれども、私は騙されていようね、っていうようなキャラクターが出てきたりする人間関係になっていますので、いままでのこの手の作品とちょっとキャラクターの匂いが違います。ということは、それこそベルリみたいなのとかアイーダみたいなの…だって、アイーダって初めから泣いているんですよ。「馬鹿でしょ?」っていう。

(嶋村さん、吹き出す)

富野:そういうキャラクターの作り方をしてみたのは、ほとんどアニメ界への年寄りからの嫌がらせです。

司会:監督はこの先の展開をお話されてましたけれども、第1話から第3話についてお伺いしたいのですけども、キャストの皆様は演じられていかがでした? こんなシーンが印象に残っているとか。あと、もしかしたら今後の展開にここってすごく重要だったのかもと演じられてて感じることってありましたか?

(石井さん、嶋村さん、佐藤さん、思わず顔を見合わせる。どこまで言っていいのかな?という表情)

石井:昨日の舞台挨拶から言っているんですけど、もう皆さん観終った後なので…第2話の、初めてベルリが人を殺してしまうというか、そういうシーンがあるんですけど、ああいう機械に乗っていくうえで、しかも戦っていくと、どうしても誰かを守るためにとか、何かをするために人を殺してしまうと思っていて。特にベルリなんて高校生だったのにいきなり戦争に出て、いきなり殺してしまう。どういう気持ちなんだろうなっていうのは、収録時はものすごく考えてて、例えば、殺したってことに自分は気づいているのか、気付づいていないのか。そのうえでアイーダに責められるシーンはどういう気持ちなのか。あのシーンはものすごくこだわったと思います。

松澤:監督、ずっと目をつぶってそっぽを向いていますけど(笑)、あそこは印象的でしたね。いま“マスク”って単語も出てきちゃったんですけど、佐藤さんはいかがでしょう?

佐藤:そうですね(笑)。“ロボットもの”というか、こういう戦闘シーンがある作品なんですけど、僕個人としては“日常の風景”だと思うんですね。何度も引き合いに出されてしまってあれなんですけども、トイレの話ですとか、学生が学生として生活しているというのか、その世界、街に生きている人たちの風景という、戦闘という非日常ではなくて、普通に“息をして、ものを食べて、寝ている”という、その風景をしっかり僕らが息をしてちゃんと生きられているかどうかっていうのが、僕自身はこの作品においてはすごく気にしているところではあります。

(黙って聞いていた富野総監督だが、満足そうに大きく頷く)

司会:そういった意味ではすごくリアリティある作品ですよね。

佐藤:生活感がこの作品はすごくよく表現というか、感じられるのかなと思ったりもするんですけども。

司会:一方で、嶋村さんはどうでしょう? 宇宙海賊って、異質な存在だと思うんですけども。

嶋村:ああ……海賊でしたね。

司会:そうでしたね、いまの段階では(笑)。

嶋村:わりと「姫様」と呼ばれてしまうので、そういえば海賊でもあったなといま思い出しました。すいません。

司会:演じていくうちに意識が変わっていきますよね。キャラクターに対しては。

嶋村:はい。アイーダは私の中でどんどんイメージが変わっていってる段階なので、たぶんこれからもしばらくはそうかもしれないなと思います。

司会:ちょっと監督にお伺いしたいんですけども、そういった感じで、変わっていくイメージで、作り上げていくイメージで、キャラクターは作られたんですか?

富野:そういう意味でも、ひとつの形にはめるということはしているようでしていませんね。いまここで皆さん方が話している要素を組み立てていってキャラクターがどういうふうに動いていくかな?っていうことに関して言うと、予定はありませんでした。それは実際にシナリオはあるんだけれども、コンテから演出する段階でも、キャラクターは結局変わっていきます。

そういう意味では佐藤くんがさっき言った通り、日常的な反応を作り込むようにしていって、この種のアニメなんだけど、その部分は見落としてもらっては困るな、こういうところが面白いんだよ、ということがわかるようにしたいと思ってるし、そういう作り方をしたいと思っているんですが、いかんせんいまの子供たちが持っている目線が、そういう目線があるんだろうか? もう、こういうタイトルを見た瞬間に見てくれない子の方が多いんじゃないのか?っていう懸念があります。ですから、そういう部分は「いや、ちょっと、そういうことじゃないんだよ」ってことで、日常感みたいなことはとても大事にして作っていますので、そういうことを皆さん方のお子たちに伝えていただけるとありがたいなと思っております。

司会:子供に向けて、っていうイメージが強いですよね。これから先といいますか、意気込みなどを最期に、キャストの皆様、一言づついただいてもよろしいですか? では石井さんから。

石井:こうして3話上映されたんですけど、まだまだこれから収録も続くので、きっとベルリも話が進むごとに成長していくと思うので、ベルリの成長と共に僕も皆様についていけるように成長したいなと思っております。これから「Gのレコンギスタ」、10月から始まりますので、ぜひ応援をよろしくお願いいたします!

(観客、大きな拍手)

司会:嶋村さん、お願いします。

嶋村:やはり、この作品をこうやって皆さんにお届けできる、こんな機会が自分にやってくるとは思わなかったので、すごく光栄に思っております。この恩を全部アイーダに返して、皆さんにお伝えできればいいなと思っています。よろしくお願いします!

(観客、大きな拍手)

司会:佐藤さん、お願いします。

佐藤:はい。26話という中のお話になるんですが、最後のその時まで、ベルリ石井君を中心にして精一杯、一生懸命生きていきたいと思いますので、皆さんのご声援よろしくお願いいたします。ありがとうございました!

(観客、大きな拍手)

司会:では最期に、思いの丈を…富野総監督、よろしくお願いします。

富野:この場を借りてチラリとお話した通りです。基本的にアニメというのは子供の手から離れてしまった。我々にもその責任があると思っています。ので、もう一度子供戻りをしたい、子供たちに還していきたい。一部の作品以外は子供に戻っていないという悔しさがありましたので、こういうようなところを突破口にして、まだまだこれからアニメでやることがあるんじゃないのかと思っていますので、そういうのを「Gのレコンギスタ」をベースにして考えていきます。そして何よりも、僕のような立場で言えば、後続部隊を育てたいと思っていますので、ご支援、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

(富野総監督をキャップを脱いで深々とお辞儀をする。石井さん、嶋村さん、佐藤さんもそれに合わせて深々とお辞儀をする。観客、場内割れんばかりの大きな拍手)

司会:ありがとうございました。石井マークさん、嶋村侑さん、佐藤拓也さん、そして富野由悠季総監督でした。皆様、大きな拍手でお送りください!

(観客の場内割れんばかりの大きな拍手の中、4人退場)

○12:35~の回(上映開始前に舞台挨拶)

司会:ただいまより、本編の上映に先立ちまして、監督、キャストによる舞台挨拶を行いたいと思います。さあ、それではお待たせいたしました。皆様、大きな拍手でお迎えください! ベルリ役・石井マークさん、アイーダ役・嶋村侑さん、ルイン役・佐藤拓也さん、そして原作・脚本・総監督の富野由悠季監督です。どうぞ!

(観客の場内割れんばかりの大きな拍手の中、4人が登壇)

司会:はい。まずは富野総監督より本日お越しいただいた皆様へご挨拶をお願いいたします。

富野:今日はご来場いただきまして、ありがとうございます。既に一部でお伝えされている通りです。ガンダムを使って“脱ガンダム”をしながら、なおかつ大人向けになってしまったアニメを子供向けに戻させたい(実際は「子供戻りさせたい」と言ってますが意訳しました)、と考えたのがこの企画です。いま言ったような主旨(の通りに)に(作品が)出来上がっているかどうかは本当にわかりません。ご覧いただいたうえで、皆様方のご理解をいただきたいと同時に、次の世代の子たちに「こういう作品があるんだよ」とご紹介いただけたら、ありがたく思います。本当に今日はご来場いただき、ありがとうございます。

(観客、大きな拍手)

司会:続きましてキャストの皆様、ご挨拶をお願いいたします。まずは石井さんからお願いいたします。

石井:皆さん、おはようございます! 本日はご来場いただき、まことにありがとうございます。ベルリ・ゼナムをやらせていただいております石井マークです。よろしくお願いします。

(観客、大きな拍手)

司会:嶋村さん、お願いいたします。

嶋村:皆様、ようこそお越しくださいました。ありがとうございます。アイーダ役をやらせていただいております嶋村侑です。よろしくお願いします。

(観客、大きな拍手)

司会:佐藤さん、お願いいたします。

佐藤:はい。皆様、ご来場いただき、ありがとうございます。ルイン・リー役の佐藤拓也です。よろしくお願いします。

(観客、大きな拍手)

司会:昨日、初日を終えまして、いろいろな方に観ていただいたと思うんですけど、あらためていまのお気持ちをキャストの皆様からお聞きしてもよろしいでしょうか? まずは石井さん。

石井:はい。本当に昨日から思っていることなんですが、たくさんの方がこうして観に来てくださるのがとてもすごいことだなと思っていて、そういうことを感じながら、これからどうやってベルリ役を頑張っていかなきゃいけないのかな、とすごく考えさせられました。

司会:はい。嶋村さんはどうでしょう?

嶋村:私も石井さんと同じような気持ちでいます。昨日、今日と、この作品に対する期待の大きさをすごく感じる2日間なので、頑張ろうという気持ちです!

司会:はい(笑)。佐藤さんはどうでしょう?

佐藤:そうですね。やはり富野監督の十数年ぶりのTVシリーズということで、今日ご来場いただいた皆さんだけではなく、たくさんの皆さんの期待というものを感じていますし、その期待に応えられるように頑張らなくちゃいけないな、とあらためて感じている今日です。

司会:はい、いま十数年ぶりの作品とおっしゃられましたが、監督はどうでしょう?
あらためて新作を皆様にお届けできた気持ち、そして今回は舞台が新しい時代になりましたが、そのあたりの構想などお伺いしてもよろしいですか?

富野:基本的にこのように制作ができたということに関して言えば、今までのファンの方がいらしてくれたからできたわけです。そういう意味では本当にありがたいと思います。と同時に、35年間ガンダムの歴史の中で、アニメというものがだんだん大人のものになってきてしまった、ということは、自分が孫を持つようになって、こういう状態が本当にいいんだろうか? ということを考えるようになりました。それは60歳という年齢を迎えたときです。で、それ以後、こういう作り方があるんではないかという、こういうようなもの(企画)を考えてまして、ようやくこういう形にすることが出来ました。

ただ、そういうときに、自分ひとりの考えでは絶対に新しいものは作れないということにも実感しておりましたので、例えば宇宙エレベーターというものは僕にとっては絶対に許すことができない存在なんですが、そういうものを触ることによって教えてもらえることがあるのではないか? と思いました。事実、宇宙エレベーターを開発している方々とお話しさせていただいたりして、(企画の)ヒントになりました。今回の「Gのレコンギスタ」の舞台で宇宙エレベーターを使うことができたし、そこから生まれる世界観というもので、なおかつ、カンダムワールド的な進化をさせるのではない作り方があるのではないか? ということをもうひとつ宿題として設定しました。

そういうものを僕の場合はこういう形でまとめますよ、新しい世代にはこのようなアニメもあるんだよ、と知らしめたいと思いました。なので、こういう作り方にしたということです。問題なのは、これが正しいかどうかということは、なまじキャリアがあるぶん間違いも犯しているだろうと思っています。それを修正するためには皆さん方の意見を聞かせていただきたいし、そしてなによりも10歳から17、8歳の子供たちの世代がどのように観てくれるのか。逆にこういうものがあるんだよって知らしめることによって次の突破口を開いていきたい、10年後にはまた新しいものを作っていきたいというぐらいの気持ちを持っていないと、ものを作る資格はないんじゃないかという自覚がありまして、「Gのレコンギスタ」を作らせていただいております。

現に、今日までかなりドタバタとしたスタジオワークですが、ともかくこういう形にすることができたという意味では、まだまだ東京のアニメーションの制作事情は決してどん底まで落ちていないということも確認しました。ので、次の10年、20年も作っていけるという気もあります。問題なのはそのときに僕はいないということです(笑)。

司会:いやいや! まだいると思いますが!(笑)

富野:90過ぎまで仕事をさせるな!(笑)

(観客、爆笑)

司会:(笑)。監督、今回特に作詞を手掛けていらっしゃいますが…。

富野:職権乱用でやらせていただいておりますが、それだけのことです(笑)。そういう意味ではキャリアはありがたいなと思ってまして、いま言った年齢(90歳)までの年金が欲しいので、ぜひそのあたりご協力いただきたい(笑)。

(観客、爆笑)

司会:照れ屋なんですね、監督(笑)。さて、上映前になりますが、作品に関してキャストの方に伺いたいのですが、これから観る方に注目してほしいところや、ここ頑張ったなというところがありましたら、お願いします。では石井さんから。

石井:はい。僕は今回こうしてレギュラーでアニメをやることが初めてなので、それだけの気持ちと気合を入れて第1話に臨んだので、やっぱり第1話の出だし、ベルリが出てくるんですけど、そこからどうやってベルリはこういう人だよということを伝えられるかと思ってやったところなので。あとはやっぱり第2話の後半にあるシーンがあるんですけど……(ネタバレに注意して口ごもる)そこですね、はい。

司会:うふふ(笑)。そこは嶋村さんも…。

嶋村:私も…はい。あるシーンですね。オーディションのときに読ませていただいて、それからずっと自分の中であーでもないこーでもないと溜めてきたものを吐き出せたシーンなので、あの…ぜひ。流れの中で観ていただいて、何か感じていただけたらと思います。

司会:佐藤さんはいかがでしょう?

佐藤:そうですね。見どころという意味ではもう石井さんと嶋村さんが言ってくれたので。僕、今回皆さんがこれからご覧になるフィルムを観させていただいたときに、僕らが子供の頃観ていたアニメってこうだったよなと感じるところがあって、夕方5、6時に学校が終わって走って帰って観たアニメってこんな感じだったのかなあって、どこか懐かしさを感じることもあったんですね。それでいま、もしかしたら夕方にアニメをやっていたことなんて知らない若い人たちにも、こういう賑やかなアニメがあるんだ、愉快なアニメがあるんだというふうに感じていただければ、関わらせていただいている者としては嬉しく思います。

司会:はい。やはり子供に向けてという気持ちが強いですよね、監督?

富野:もちろん、そうですし、実際こういう形で作ることをさせてもらって本当に思っていることは、アナクロ的な稚拙かもしれないんだけど、実を言うと子供目線でわかってもらえるように作るということはどういうことなのかということをあらためて感じさせられています。つまり自分の思考回路、好みだけでは絶対に作らせてもらえないんだと。その面倒臭さがあるおかげで自分自身が子供目線に降りたとは言いませんが、降りられるとも思っていませんが、少なくとも作り慣れた手業(てわざ)を見せることではなくて、自分自身ももう一度元気にさせてもらえる、そのためには子供たちを見る、お爺ちゃんの立場で言えば孫の顔を見る、ということはこういうことなんだという配慮をすることをあらためて思い知らされた。

で、実を言うとそれは相手に対しての配慮ではないんです。そういう配慮する心を持てるようになってきたときに、自分自身もひょっとしたらあと1年、あと2年長生きができるかもしれない、そういう力をもらえる。ということは、作品を作るということは自分の好みだけで作るのではなくて、それぞれの世代の立ち位置というものを意識して、年寄りが伝えられるものがあるのではないか? それを伝えるためには孫たち、そして次の孫たちの顔を思い浮かべるということはとても大事なことではないかということをあらためて教えられました。

そういうふうに感じてきますと、実を言うといまの大人たちというのは、てめえの自分の世代のことしか考えていない、てめえの死ぬまでことしか考えていない。だから100年先に対してこうも無責任な発言が平気でできる大人たちの社会になってしまったとつくづく感じるので、そういう大人たちに対して「たまにはこういうものも観てみたら?」というふうな逆説的な意味で大人に向けて、とても(耳が)痛い作品になっているかもしれないということを最近あらためて感じるようになりました(笑)。

司会:うふふ(笑)。はい。とても“愛”みたいなものが伝わってくるんですけども、キャストの皆さんと富野監督、同じ現場で収録をされていて、こういった熱いアドバイスであったりとか、エピソードってございますか? 作り上げていくうえで大変なこともたくさんあったと思いますが。

石井:まあ…第1話から僕は…いろいろと(笑)。

司会:いろいろと(笑)。(石井さんと富野総監督を交互に見ながら)大丈夫ですよ、遠慮なく(笑)。

(観客、爆笑)

石井:初めてやらせていただくので、本当にどうしたらいいのかわからなくて、少し臆してた部分があって。それで声が出なくて…。そしたら監督から「腹から声を出せ!」って言われて、ヒィ~!って(笑)。だけど、技術面や経験に関してはどうあがいても、これからだし、頑張らないといけないところだけど、立ち向かうことはできるかなと思って、そういうことがあったとしても負けることなく体当たりで富野監督についていけたらなと思って収録させていただいております。

司会:実際、体当たりされました? 富野監督?(笑)

富野:僕に聞いてるの?

司会:はい。

富野:現場のことは一切覚えておりません(笑)。

(観客、爆笑)

司会:いつも真っ白な気持ちで望んでいるということで。

富野:そういう言い方がありますね(笑)。

司会:嶋村さんはいかがですか? ヒロインを演じられて。

嶋村:富野さんは終わってからヒントというか、アドバイスというか、道っていうものをそっと示してくださいます。

司会:「そっと」と言うと…?

嶋村:それこそ、言葉じゃなくて、トン……(背中を優しく押すジェスチャー)という感じで。

司会:はい。佐藤さんはどうでしょう? もともとガンダムファンで…。

佐藤:はい。子供の頃から拝見しておりますけれど、収録現場、スタジオの様子としては、キャスト陣は比較的若いんですね、平均年齢が。若いんですけど、若いのに小さくまとまってしまうというのが、僕たち世代なのかなあと感じてしまうんですが、だからこそ、現場でも監督はとてもエネルギッシュな方なので、そこに「負けちゃいられねえな!」というのが正直なところだと思います。

司会:うふふ(笑)。エネルギッシュな感じは伝わってきますけれども(笑)。これからご覧いただくのは第1話から第3話までなんですけど、第4話以降…今後の展開について意気込みを伺ってもよろしいですか? まずは監督はから。あまりネタバレはせずに…(笑)。

富野:はい。基本的なことを言いますと、自分自身は26話分シナリオを書いておきながら、この作品がどういう作品かと気がついたのは、スタジオワークに入って3ヵ月前ぐらい前にようやく気がついて、なんだこれはロードピクチャーだったんだと。つまりどういうことかというと、旅立ちの出発があって目的地があって、なおかつ目的地から帰ってくる、行って帰ってくることをものすごいスピードでやってる話だったと構造がわかってびっくりしています。

物語を作っているうえでは、実を言うとそういう意識はまったくなくて、ベルリとアイーダの物語という単純なところに収めていくところと、宇宙世紀以後の収拾をどうやってつけていくかという、ある意味で設定話に陥っている部分がすごくありました。そういう景色だけ作ることに一生懸命になっていたシナリオの時代があって、実際はベルリとアイーダが動き始めたときに、いま言ったような視点を手に入れることができて、映画として一番原理的な方法をとっているんだということがわかりました。

で、わかったことが実は地獄の始まりで、こんなにまでキャラクターが出てきて、こんなにまでやられメカが出てきて、こんなにまでガンダム系のモビルスーツが出てきて、ふざけんじゃねえよ!っていう状況に陥って、そこにもってきてスタッフの数が足らなくて、いまパンク寸前だ!ってとこにきてるんですけど、そりゃあそうだろうというぐらい、ある意味ひどい作り方になりつつあります…が、頑張るぞ!(笑)

(観客、爆笑そして大きな拍手)

司会:はい(笑)。頑張りましょう(笑)。ではここでマスコミの皆様へ向けてのフォトセッションをお願いしたいと思います。それではマスコミの皆様はご準備のほうをお願いいたします。

(フォトセッション。BGMは「Gの閃光」)

司会:このテーマ曲(「Gの閃光」)いいですね。

石井:いいですよね。

佐藤:耳に残りますよね。

嶋村:ずっと二人(石井さんと佐藤さん)で歌ってましたよね(笑)。

佐藤:移動中ずっと口ずさんでました。

石井:Gのレコンギスタ~♪

司会:うふふ(笑)。そろそろ残念でありますが、舞台挨拶終了のお時間近づいてまいりましたので、皆様から最期に一言ずついただきたいと思います。では佐藤さんからお願いします。

佐藤:すごく元気の詰まった賑やかな作品です。最期まで楽しんでください。ありがとうございました。

(観客、大きな拍手)

司会:では嶋村さん、お願いします。

嶋村:この大きなスクリーンと大きなスピーカーで「Gのレコンギスタ」を楽しんでください。ありがとうございました。

(観客、大きな拍手)

司会:石井さん、お願いします。

石井:登場人物ひとりひとりがとても面白いキャラクターなので、そういうところも注目してもらって、あと日常的な風景とかもたくさんあるのでそういうところも見つけてもらって、最期まで楽しんでいただければ嬉しいなと思います。ありがとうございます。

(観客、大きな拍手)

司会:では監督、お願いします。

富野:年寄り仕事にはしていないつもりですが、本人がそう思っているだけかもしれません。そういう問題も見つけましたらお教えいただきたい。そのことが次の活力になると思っています。ともかく、とりあえず3話分まとめて上映させていただきますので、ご覧いただきたいと思います。今日は本当にご来場いただきましてありがとうございます。

(富野総監督、キャップを脱いで深々とお辞儀をする。石井さん、嶋村さん、佐藤さんもそれに合わせ深々とお辞儀をする。観客、場内割れんばかりの大きな拍手)

司会:石井マークさん、嶋村侑さん、佐藤拓也さん、そして富野由悠季総監督でした。皆様、大きな拍手でお送りください!

(観客の場内割れんばかりの大きな拍手の中、4人退場)

■編集後記
今日は新宿ピカデリーで『「ガンダム Gのレコンギスタ 特別先行版」イベント上映 舞台挨拶』を観てきました。石井さん、佐藤さんはかっこいいし、嶋村さんは可愛いし、富野由悠季総監督は元気だし、で大盛り上がり! 最高に楽しかったです。さっそくレポートを書きましたので、読んで少しでも舞台挨拶の雰囲気を楽しんでいただけると幸いです。疲れたので今日はもう寝ます(*´Д`)。

■「ガンダム Gのレコンギスタ」おもちゃ&ホビー予約受付中!
HG 1/144 ガンダム G-セルフ (大気圏用パック装備型)
HG 1/144 グリモア
HG 1/144 モンテーロ (クリム・ニック専用機)
HG 1/144 ガンダム G-アルケイン

■パワープッシュ
∀ガンダム Blu-ray Box Ⅰ
∀ガンダム Blu-ray Box Ⅱ
スポンサーサイト
別窓 | 富野由悠季 | top↑
| シャア専用ニュース |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。