富野由悠季&ガンダムニュースをまとめ読み。
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「トライスターの『俺を踏み台にした!?』という台詞はサイドチャンネルに振り分けてあるので、耳を澄ますと聞こえます」「全7話構想は2010年の段階でほぼ決まっていた」など裏話満載! 機動戦士ガンダムUC episode 5「黒いユニコーン」 福井晴敏インタビュー!
2012-05-17 Thu 23:56
■「トライスターの『俺を踏み台にした!?』という台詞はサイドチャンネルに振り分けてあるので、耳を澄ますと聞こえます」「全7話構想は2010年の段階でほぼ決まっていた」など裏話満載! 機動戦士ガンダムUC episode 5「黒いユニコーン」 福井晴敏インタビュー!

月刊ニュータイプ2012年7月号増刊「ガンダムユニコーンエース Vol.4」
福井晴敏に聞く、「黒いユニコーン」 要約版

――episode 4で基地のくだりを描いていることもあって、今回はストレートな展開だった印象がありました。

福井:前回で小説7巻の3分の2まで消化していて、押さえるべきところで取りこぼしていたのはバナージとブライトのやりとりのみ。となれば、ガルダでのドンパチを描く残り3分の1に、ブライト周りの話を直結させればいいだけのことで、今回はepisode 4ほど苦労した記憶はないです。ただ、スケジュールの問題や、後述する「次回以降の展開」に備えるために、これまでより5分ほど短い尺で作らねばならないという条件があって、ラストで宇宙まで帰れるかひやひやではありました。

――これまでのドライヴ感溢れる一気観から、episode 5は少し落ち着いたストーリー構成に感じましたが、そのあたりは意識したのですか?

福井:小説を書いていたときに、「あ、終わるかも」と初めて思ったのが今回のあたり。バナージとミネバが再会して、すべてが収束方向に入っていくところなので、そのへんの意識はフィルムにも現れていますね。

――5話目まで来て、絵の力はますます上がっています。

福井:今回、前半のコンテも切ってもらってますが、episode 3で原画に村瀬修功さんが入ってくれて以降、作画陣が刺激を受けていることは確かですね。村瀬さんの描く芝居はドキリとするほど艶っぽいんですよ。もともと作画のクオリティはものすごく高かったんだけど、「ここまでやっちゃおう」のレベルがまたひとつ上がったというか。

――カイもシニカルな演技を見せてくれ、ツボを突いているな、と。

福井:カイ役の古川登志夫さんは台本にびっしり書き込みをしてきてくれて、ほぼお任せの一発オーケーでした。

――カイの登場の仕方が変わったのは、構成をコンパクトにまとめたためですか?

福井:毎回言っている通り、そこはパズルなんですよ。小説の要素を1回すべてテーブルの上に並べて、いちばん最良の見せ方を考えて構成し直していく。小説と違う流れであっても、遠くから見たら同じ形に見えるように。

――今回はガンダムとは何なのか、バナージはなぜガンダムに乗るのか、というテーマが重要だったと思います。ブライトのバナージに投げかける台詞がとても印象的でした。

福井:ミネバを受け止める前段として、バナージは自分の行動の論拠を確立していなければならない。その部分は小説もアニメも同じで、ブライトのひと押しでターニングポイントを迎えるところも同じなんだけど、アニメではロニを助けられなかったという後悔を背負っているため、スタートラインがちょっと違っています。

――episode 5は絵の描き込みも含めて、微妙な表情での演技、キャラクターによる空気の違いがとても印象的でした。

福井:最初の「ガンダム」でシャアが頬を掻く仕草をしますよね。ほかにもアムロが爪を噛むとか。それって、それまでのアニメではやっていなかったことです。作画の手間がかかるということ以上に、そういう微妙な演技を要求されるほどの陰影が、従来のアニメキャラにはなかったんです。「ガンダム」の革新性はそういうところにあったんだけど、では後続のアニメがそれをやっているかと言えば、それは疑問です。無論、作画の質は当時より上がっている。女の子を可愛く見せる仕草とか、ロボをカッコよく見せる方法論はどんどん開発されている。ほかにも飛んだり跳ねたり、走る、泣く、叫ぶという喜怒哀楽の表現は「見せ方」が巧みになっているんだけど……。

――舞台的な表現、アクション的な表現ですね。

福井:そう言えば聞こえはいいけど、それは劇が要求する芝居じゃない。カタログなんです。可愛く、カッコよく見せるための。だから「ガンダム」を受け継ぐなら、ここ30年で培われてきた「アニメの手癖」を抜き、ファーストガンダムの精神に立ち戻って芝居を作っていく必要があると考えました。

――芝居という部分で言うと、声を当てているキャストたちも重要なファクターだと思います。「ガンダムUC」を始めるにあたって、福井さんから演技に関する注文は出されたんですか?

福井:アニメであるという意識は完全に捨ててほしいというのは、初参加の方には必ず言ってます。洋画の吹き替えの感覚でお願いします、と。

――アニメではブレス芝居という呼気を使った演技がよく見られますが、「ガンダムUC」ではそれがまったくないですね。

福井:まったくってほどでもないんだけど、なるたけ抜くように音響スタッフにはお願いしています。人間、なにか怪しいものを見つけたときに「ん?」って声に出したりしないでしょ? でもアニメの場合は、絵という記号表現であるためにそれが必要なときもある。しかし「UC」は作画であそこまで表情を表現しているんだから、過剰なブレスはむしろ空気を壊します。最初は戸惑う向きもあったんだけど、ブレスを抜いた画を繋いでみて「いける」って了承してもらった感じです。実は声優さんたちには、いちいちブレスを入れてもらってるんですよ、画がそろってないことがままあるので。それをダビングの際に削げるものを削ぎ落とすというやり方をしています。

――episode 5の見どころに空中戦が挙げられますが、これは当初の構想通りのものですか?

福井:人の出入りは変えてるけど、ほぼ小説のままですね。空中戦は最初からやるつもりで、ミもフタもない言い方をすると、宮崎アニメみたいにしようと。実はその気分シリーズ全体に敷衍(ふえん)していて、バナージとオードリーの出会いのくだりとか、動きながら舞台を見せていくような作り方とか、言われてみればそれっぽいでしょ。“宮崎駿が「ガンダム」を作ったらどうなるか”みたいな。別に裏テーマってほどのことじゃないけど、このまったく相容れそうにない要素をガンダム世界に放り込んだら、思わぬ異化効果が出るんじゃないかって目論見は、確信犯的にありました。宮崎アニメが動きで、富野アニメがセリフで世界を語っていくのだとすれば、その中庸に素晴らしいなにかが……あったかどうかは皆さんの判断にお任せしますけど、作っている側の結論は「死ぬほど大変」の一語でした。「ガンダム」の絵と設定の濃さで、宮崎アニメみたいなことをやった日には……。episode 5はそれが如実ですね。「未来少年コナン」のでかい飛行機(巨大飛行兵器ギガント)の上でドンパチをやる、あれです。

――アニメ版のポイントのひとつにバンシィの武器変更がありますが、これはどういう理由によるものなのでしょう?

福井:アームド・アーマーですね。ビーム・マグナムだと威力が大きすぎて取り回しが悪いというのが一番で、ちょっとしたところで撃つというのができなかったからです。実は小説のときからエネルギーの発射量を調節できるようにしたらどうだろうという案もあったんだけど、俺はそれは嫌だった。良くも悪くも撃ったら取り返しがつかない取り回しの悪さがビーム・マグナムの魅力であるから、便利な武器にはしたくなかったんです。だけど今回のような形になるとそれが仇になって……。小説ではトリントン基地を襲ってきたジオン残党軍を相手にしているから容赦なく撃てて、バンシィの強さと怖さを印象づけられたんだけど、アニメでは戦う相手がユニコーン1機になってしまったから、すさまじい力で相手を葬るって見せ方ができない。その条件下でバンシィの怖さをどう表現したらいいのか、というところで、いっそ見た目もまったく違う新武器に変えようかということになったんです。演出面も考えた取り回しのよさから右腕と一体型のライフルを設定して、左腕のほうはいつの間にかできてたね。

超振動で触れた相手をバラバラにしてしまう左腕の能力は、メカ作監の玄馬さんのアイデアです。「こうしたいんだけど」って言われて、「いいんじゃない」って古橋さんとカトキさんが答えたのを横で聞いていながら、俺は実はよくわかっていなくて。コンテになって「なるほど、こりゃカッコいいや」と。

――メカでいうと、episode 5ではアンクシャが新MSとして登場します。もちろん小説でも登場しますが、アッシマーの後継機を選んだ理由はあるのですか?

福井:可変機のリゼルをベースジャバー代わりにするってアイデアを宇宙でやっているわけだから、地球軍にも同じ理屈の運用体系ができてるであろう、と。なんか「Ζガンダム」で空飛ぶ奴がいっぱいいたような気がしたんで、そこらへんから引っ張ってきてガルダの回のゲストにしようってことで、あの「空飛ぶ中華まん」が。

――アンクシャはカトキさんの発案ですか?

福井:いや、アンクシャは俺のほうから頼んでます。ただ問題があって、アッシマーって変形するとちっちゃくなっちゃうんですよね。プラモ見せてもらったら、びっくるするほど小さくて。いや、これにMSが乗るのは無理だろ?と。でもMSを乗せることができなければ再開発される機体ではないだろうし、どうしようってことで、例によってカトキ頼み。アッシマーをベースに、かつMSが乗れるというカトキマジックを見せてくれってオーダーを出したら、アンクシャが返ってきたんです。

――トライスターの、あの「俺を踏み台にした!?」という台詞がありませんでしたが、あれはカットされたのですか?

福井:いや、入ってますよ。サイドチャンネルに振り分けてあるので、耳を澄ますと聞こえます。5.1チャンネル環境で聴いてみてください。

――では最期に、episode 6に向けての意気込みをお聞かせください。

福井:はい。その前にここで最初に言った「次回以降の展開」についてお話せねばなりません。13日のライブイベントですでに発表いたしましたが、全6話とアナウンスされてきた「ガンダムUC」、次回では終わりません。もう1本、episode 7を作らせていただいて、以って完結となります。しかもその7話目は、従来の1時間枠を超える代物になる予定です。episode 5が従来よりほんの少し尺が短いのは、その準備のためとお考えください。

――脚本はもう上げられているんですか?

福井:脚本は上がっています。コンテ作業はこれからなので、1時間をどれくらい超えるのかはまだ誰にもわからない。ただ、超えてもいいという覚悟だけは確かです。最終話はそれくらいすべてを注ぎ込んだ内容になると思います。もともと「UC」は最初は4本完結と言われていた企画で、それを交渉で6本にしてもらって。で、これ以上増えたら困るよと睨まれつつも、俺は密かに「まだ足らねぇな」と。

――episode 1以降は、予想通りオーバー気味で?

福井:もちろん、それで行くしかないとなったらそのように話を構成するつもりでいたけど、ご存じの通り大変よく売れてくれたので、これはもうファンの皆様のお力です。信じていましたけどね、必ずこうなると。episode 1のリリース前にはもう3話分くらいのシナリオは上がっていて、「ほら、もう全10巻のうち5巻まで消化できたよ」とか涼しい顔で言っていたんだけど、6巻から先は厚さが全然違っていて……。

――並べると5センチくらいの差がありますね。

福井:そこは意図的に目をつぶって、episode 1が戦果を挙げるのを待ちました。で、お陰様でということになって、実は全7話構想は2010年の段階でほぼ決まっていたんだけど、全6話と発表してすぐに翻すのはどうよって話だし。適当な時期が来るまで伏せておこうということだったんですが、原作ファンの皆様にはバレバレだったご様子……。
<参考>
▽2011年2月24日に東劇で開催された「機動戦士ガンダムUC episode1・2 一挙レイト上映&スタッフトークショー」にて7巻待望論について質問されたときの小形尚弘プロデューサーと福井晴敏さんの回答
http://randal.blog91.fc2.com/blog-entry-1515.html

――あと2話も楽しめるということで、ファンには嬉しいサプライズだったと思います。

福井:そう言っていただけると気も楽になります。かつてファーストガンダムが劇場にかかった際、富野監督は「ファンの力が作り出した映画」とおっしゃったそうですが、「UC」もまた然りです。ここまで限界を超えて走ってきましたけど、スタッフ一同、これからもう一度死ぬつもりで取りかかります。あと2話分……て言うか、従来の1時間枠換算でいくと2話プラスアルファになるんですが、最後まで楽しんで、お付き合いいただければと思います。

※5ページに及ぶ超ロングインタビューを約1/3に要約しました。元記事をお読みになりたい方は月刊ニュータイプ2012年7月号増刊「ガンダムユニコーンエース Vol.4」をお求めください。

■ガンプラ特別付録「1/100 MG シナンジュ Ver.Ka 専用バズーカ」付き! 月刊ニュータイプ2012年7月号増刊「ガンダムユニコーンエース Vol.4」目次公開!
ガンダムユニコーンエース Vol.4
【目次】
▽虎哉孝征「機動戦士ガンダムUC テスタメント」
▽谷和也「機動戦士ガンダムUC ハイブリッド4コマ大戦線」
▽白石琴似「機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う」
▽森田崇「機動戦士ガンダムUC 星月の欠片」
▽井上行広「超MAXお父さんドズル~やらせはせんぞう物語~」
▽本橋雄一「機動戦士ガンダムUC MSV」
▽大森倖三「機動戦士ガンダムUC バンデシネ 特別編」
▽羽生生純「俺は生ガンダムUC」
▽顔開『中国版「機動戦士ガンダムUC」』
▽付録 1/100 MG シナンジュ Ver.Ka 専用バズーカ
▽ピンナップ 美樹本晴彦/大森倖三
▽UC episode 5 劇場最速ガイド
▽福井晴敏インタビュー『福井晴敏に聞く、「黒いユニコーン」』
▽宇宙世紀英雄伝説予告マンガ
▽GUNDAM UC MS.I.D.T.C
▽付録 1/100 MG シナンジュ Ver.Ka 専用バズーカ 組立説明書
▽UCグッズナビゲーション
▽ガンプラ作成作例
▽ガンダムゲーム情報
▽ガンプレ
▽バンデシネ総集編

■パワープッシュ
機動戦士ガンダムUC 5 (Blu-ray Disc)
機動戦士ガンダムUC 5 (DVD)
BROKEN MIRROR(アニメ盤/期間生産限定盤)
BROKEN MIRROR(通常盤)
機動戦士ガンダムUC オリジナルサウンドトラック3
機動戦士ガンダムUC バンデシネ (6)
機動戦士ガンダムUC 星月の欠片 (1)
機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩謳う (1)
機動戦士ガンダムUC インサイドアニメーションワークス 1
機動戦士ガンダムUC メカニックス1st
ROBOT魂 バンシィ
MG 1/100 RX-0 ユニコーンガンダム2号機 バンシィ
HGUC 1/144 RX-0 ユニコーンガンダム 2号機 バンシィ ユニコーンモード
HGUC 1/144 RX-0 ユニコーンガンダム 2号機 バンシィ デストロイモード
HGUC 1/144 RAS-96 アンクシャ
HGUC 1/144 リゼル ディフェンダーbユニット

■編集後記
今日は月刊ニュータイプ2012年7月号増刊「ガンダムユニコーンエース Vol.4」から福井晴敏インタビュー『福井晴敏に聞く、「黒いユニコーン」』の要約版をご紹介します。今日はこれだけ。残りのニュースは明日以降フォローします。

■東日本大震災遺児たちに希望を
MSN産経ニュース
震災遺児1100人超え、阪神大震災の2倍…特別支援金を増額 あしなが育英会
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110531/dst11053122350038-n1.htm
あしなが育英会公式サイト
http://www.ashinaga.org/
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