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機動戦士ガンダムUC 美術監督・池田繁美&色彩設定・すずきたかこ インタビュー
2012-03-13 Tue 23:58
■機動戦士ガンダムUC 美術監督・池田繁美&色彩設定・すずきたかこ インタビュー

グレートメカニックDX 20
機動戦士ガンダムUC
美術監督・池田繁美&色彩設定・すずきたかこ インタビュー 要約版

▽美術監督・池田繁美

――「機動戦士ガンダムUC」の場合、(美術の)ベースになるのは「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」ですか?

池田:そうなりますよね。年代も近いですし。

――時代的に変化した部分などはありますか?

池田:コロニーの考え方にもメカデザイナーの方が入って、コロニーの作り方とかをだんだん考える時代になってきたとは感じますね。コロニーが面白いって、みんな気づいてきたんじゃないですか。ただリアルみたいなものを考えると、整然としたデザインになって、大きさを出すのが大変なんです。ごちゃごちゃしているほうが大きさを出しやすい。

――質感という意味でも、より手が加えられるような印象があります。

池田:「UC」が一番違うのは、デジタルで背景を描いていますからね。「逆襲のシャア」や「F91」は絵の具と紙で描いているんで、そこは大きく違うんでしょう。デジタルはどうにでもできるんで、流行でそっち側になってきたんでしょうね。

――そこは「UC」としての世界観で描くということでしょうか。

池田:そうなりますね。特にインダストリアル7は新しい街並みですし。「UC」で大変なのは、地上を描くことです。本当に存在するから。

――ep4のトリントンは、立派な住宅地ができていましたね。

池田:もうちょっとアメリカの郊外をイメージしたんですけど、そんなことはないみたいで、密集した住宅になりました。

――これは美術全体にかかることなんですけど、建物を始め、様々な知識が要求されますよね。

池田:真面目に考えていくと、すごく大変なんです。たとえば看板を描くだけでも飯が食えるほどのデザイナーがやっています。建物もみんなそうですし、資料写真も全部優秀なカメラマンがレイアウトを決めている。それらが全部集合して絵になるんです。(後略)

――「逆襲のシャア」から20年以上経過していますが、たとえば現在の科学的トピックや、建築物の流行みたいなものを意図的に取り込んだりされることはありますか?

池田:それはないですね。アニメは本当に変わった世界で、ないものでもあるように描いていますけど、たとえばモビルスーツデッキなんて存在しないでしょう。どんなものかなんて、わからないわけですけど、それらしくしなければいけない。ほとんどでっち上げたものが多いので、現実の工場とかを参考にするというのは、ほとんどないんです。そこはアニメ独特の建築物の描写っていうのがありますから。本当の工場群があるとするなら、コロニーの郊外に精密機械工場があるのかもしれませんね。

――ガンダムの世界観は、70年代の未来像をバージョンアップしてきた印象ですね。

池田:本当はバージョンアップじゃないと思うんですよ。70年代に考えられたアイディアを、より深く考えているだけなんですよ。

▽色彩設定・すずきたかこ

――大まかなラインを作るのが色彩設計で、そこから派生してくるものや、各話を担当するのが色指定という感じでしょうか。

すずき:だいたいそうなりますね。

――「機動戦士ガンダムUC」の色彩設計では、どのような方向で作業を進められたのでしょうか?

すずき:ep1の立ち上げのときは、メカの質感に関してハイライトは付けない方がいいという方向性はありました。テカテカのメカという形ではなく、リアルさを出したいから、あまりはっきりとして色を見せない方向でいきたいということでした。

――単純に色はどのように決められるんですか?

すずき:キャラクターについては安彦良和さんのベースがありますし、メカはカトキハジメさんのベースがあって、そこからアニメーション・デザイナーさんの意向を優先した形になります。また色彩設計にとって一番大事なのが美術さんです。

――それは背景によって色が変わっていくからでしょうか?

すずき:そうですね。素材の色だけでなく、たとえば影の濃さに合わせて、すべてに渡って決めていくということですから。ベースになるものの色は作ったとしても、実は「UC」のHPに載っている設定画のメカの色があるじゃないですか。あれがノーマルで基本ベースになり色見本なんですけれど、あの色で本編に出てきたメカは一切ないんですよ。あれは単純に基本なんです。色変えをするにしても、まず基本の色がなければ作れませんからね。

――宇宙は暗めにするとか、地上はちょっと明るめにするとか、基本ルールみたいなものはあるんですか?

すずき:それは背景の方向性や上がりにもよるんですよ。今回はアトリエ・ムサさんが、宇宙を黒の宇宙で描いていらっしゃるので、黒の機体が見えないんです。なので、多分バンシィは見えなくなる……ということを想定してベースはあの色になっています。

――ああ、なるほど。だからやや紺色なんですね。

すずき:カトキさんの絵だと、もっと黒なんです。でも黒い宇宙では見えなくなってしまうから、青系の色をわざと入れているんです。

――全般的に黒系統の機体っていうのは、今回かなり厳しいのですか?

すずき:厳しいですね。バンシィはep4だと地上にドンと降りてきているだけだから気にならないんですけど、ep5で宇宙に行くことを考えると、あの紺色なんです。グレーだと強く見えなくなってしまうので、禍々しさがなくなってしまう。だから青を入れました。

――ep4では、ユニコーンの機体に薄く青を入れて遠近感を出したい……という話を作画監督の玄馬(宣彦)さんがされていたんですが、それも色彩設計のお仕事になりますか?

すずき:そうですね。地上では空気の層があるから、物の見え方が違うということで、影の付け方などは玄馬さんのベースがあり、それにあわせて青を調節して。最終的にこういう画面を作りましょうっていうことを背景も含めて、作画さんには「こういうふうに作画してください」、仕上げさんには「こういう色で塗ってください」っていうのを決め込んでいく形です。

――「UC」は「逆襲のシャア」と「F91」のイメージを意識した側面があるという作品ですが、参考にされた部分はありますか?

すずき:ガンダムでいえば「UC」の前に劇場版「機動戦士Ζガンダム」の仕事をやっていたんで、「Ζ」は一応全部見て、その際に「逆襲のシャア」も見ています。今回もそれぞれ1回見たんですが、ざっと見る程度ですね。

――たとえばジェガンなどは両作品に出ていますし、参考にされたのかなと。

すずき:基本はやっぱりカトキさんの色になります。連邦側の機体っていうことで、ブルー系の入ったグリーン、しかも若干グレー系に寄せるとリアル感は増すんじゃないかって話だったと思います。

ただ明貴美加さんのジェガンは、昔のままのイメージです。あれは本当に1カットだけ出てきて、玄馬さんが言うにはサービスみたいなものですから、明貴さんの色が分かるような形がいいんじゃないかと。

――ep4では旧作の機体が多数出ましたが。

すずき:過去作品から出てきた機体に関しては、それをベースにして「UC」で浮かないような形で落とし込んでいますね。昔のままの色だったら、多分浮いちゃうはずなんですよ。イメージ的なものは、昔のプラモデルを玄馬さんがもってきて、「こんな感じで。こんな感じで」っていろいろ指導してもらってはいるんです(笑)。結局「UC」の中の、他のモビルスーツとの質感の違いが出過ぎちゃうのもおかしいので。あくまで「UC」の中でなじんでいればいいという見方です。

※2人合わせて6ページにも及ぶ超ロングインタビューから注目発言だけをピックアップして要約しました。これは全体の1/4程度にすぎません。とても面白いインタビューなので、ぜひ「グレートメカニックDX 20」をお買い求めになって全文をお読みください。

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