富野由悠季&ガンダムニュースをまとめ読み。
<
スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | top↑
オトナファミ 2010 February 新春カリスマインタビュー 富野由悠季 次世代「ガンダム」を考える 要約版
2009-12-22 Tue 01:46
■オトナファミ 2010 February 新春カリスマインタビュー 富野由悠季 次世代「ガンダム」を考える 要約版

・(ガンダム30周年は)僕の立場では、「機動戦士ガンダム」以上の仕事が出来なかった証明になってしまった30年。
・「30年経っても褒めてもらえる作品があるからいいのではないか」という言い方は、実力のない人のマスターベーション的な理解で、死ぬまでちゃんと仕事をしたい、と考えている人間にとってはみっともないこと。
・(ガンダム30周年関連イベントの)コンセプトの“Always Beginning(いつだって始まりだ。)”をサラリーマンたちは30周年用のロゴだと思い込んでいるが、僕はそれを全面的に否定する。僕にとっては、来年も始まり、死ぬまで“Always Beginning(いつだって始まりだ。)”。
・(最新作「リング・オブ・ガンダム」に着手したのは)僕は「ガンダム」の富野ですから、「ガンダム」の中から、全く違う世界観も描けるのではないかと考えて挑戦する糸口にした。「ガンダム」を否定するテーマをもって、「ガンダム」を肯定する物語を作るということ。
・(手描きではなく、CGで制作した理由は)技術革新に乗った社会が構成されると古い技術が使えなくなる。別の言い方をすると、省略化を進める上で、CGを使わざるを得なかった。
・技術論として、10年後にアニメーターがいなくなっても、アニメを作れるようにしておくためのテストをした。
・今回のショートフィルムを作って、手描きがいいという結論は出ているが、CG技術を使って2Dのセルアニメとして成立させる力を持つ人材を探す作業でもあった。
・(手描きとCGの長所と短所とは)手描きの良さは、皮膚感があること。そのためにロジカルなことに対してはかなり不得手な表現媒体だが、その特性を生かすキャラクターが手に入れば、映画的に優れた手法になると確定できた。
・CGはその肌合いが消えてしまうので、極めて冷酷な表現媒体。客観的に正確に描けるという性能がある点で、セルアニメより記号的かもしれない。
・「ファイナルファンタジー」や「アバター」の画像だけを見て、限りなく実写に近づいたCGはカッコイイという人がいるが、それは皮膚感覚を知らない人が、観念的に表示することを覚えてしまったから。
・(CGの使われ方について)性能が良すぎるために「何でも出来るからいいんだ」という使い方をしているCGが多い。極端に言えば、すべての表現が「少林サッカー」になってしまっている。
・「少林サッカー」が面白かったのは、物語と表現技術がマッチしていたから。あの監督本人が、あの物語があったからこそ、あのCGが良かったという理解をしていない。
・本人よりも周囲にいる人間が、この技術で映画ができると思ってマネするが、本人以下で、オリジナルにもマネにもなっていない。
・本広克行監督と面識があるから敢えて言うが、だから「少林少女」みたいな作品が平気で出来てしまう。
・技術が何によって成立しているのか、理解している人は多くない。挙げるとしたら宮崎駿監督ぐらい。
・(映像と物語の関係とは)作品のテーマに則っていなければ、どんな綺麗な画、凄い画、珍しい景色でも5秒と持たない。しかし、同じ景色でも物語の中での役割を持った瞬間に、その景色以上の意味が生まれる。
・(次の「ガンダム」は)60億人(全人類)に向けたものになる。
・出来る出来ないではなく、世間に作品を発表するというのは、最初からそう想定されるべき。その志を持っていなければ、作品を公表してはいけないと思う。
・(作品のコンセプトは)もう少し欲を持つというか高みを目指して、コンセプトや主張を持った社会にしなければいけない。選挙民という大衆を納得させるレベルで話を進めることはヤバイし、本当におかしい。僕は大衆の一員から抜け出して、かつ、みんなで抜け出そうよ、という物語を作りたい。
・ジョージ・オーウェルの小説「1984年」で描かれるような結末があり、決して我々はユートピアには辿りつかないんだよ、だからなんとかしましょう、という現実を考えるヒントになる作品を作りたい。
・僕はアニメおたくやガンダムおたくが嫌いと公言しているし、彼らに「富野は俺達のことを馬鹿だと言ってる」という言い方もされるが、今までセルアニメがあったおかげで、彼らも僕もフィクションに留まっていられた。しかし、実写の世界にいたら、フィクションでは踏みとどまれなくなって、本当の身内の人殺しをするのが人間。だからアニメファンももうちょっとみんなで痩せろっていうこと。
・根本的な物の考え方を知らない思考回路は、正義を信じた瞬間に、敵ではなく見方や身内を殺せる。
・人は物凄く簡単に、つまらない教義にハマって信じてしまう。信じなければ人は暮らしていけないから、それを悪いとは言えない。だから、道を間違えないように信じようね、という話をしなければいけないし、物事をもう少しきちんと考える癖をつけましょうと、これからも言い続けなければならない。そういうことを語るには、アニメの「ガンダム」という媒体はとても有利だと思う。
・(――次世代の「ガンダム」でみんなを引っ張り上げていきたいと考えているのか?)大衆は熱狂する方向に進むから、基本的に引っ張り上げることは無理。
・逆にインテリジェンスを高めた結果がどうなるかというケースも、実はもう歴史の中にある。
・大衆の熱狂とインテリの成熟、この2つが人類にとってどちらがいいか分かってしまった人もいて、そこで未来が見えなくなったという言い方をする人もいる。
・だから「ガンダム」というフィクションでは、その現実を考えるのはやめて、その部分は、永遠に未来はあるという嘘だけはついていこうと思っている。そうしないと若い世代は本当に荒れてしまうから。
・(――未来はない、と聞こえるが?)はい。だからあと100年の間に出てくるであろう、現実を乗り越える新しい考え方、希望に繋がる思想を喚起するための作品を作っていく。それが次世代の「ガンダム」を作るということ。
・今の時代の人たちが好きな、イケメンキャラクターやファッションの羅列、お笑い芸人以下をギャグだと思っている作り方。その作り方でない「ガンダム」を作るというのは仕事として面白いかもしれないし、僕のような時代遅れになった人間でも、こういう考え方をひとつ持っていれば、まだ作品を作らせてもらえるのではないかと思っている。

Ring of Gundam 「リング・オブ・ガンダム」
サンライズとROBOTの共同プロデュースにより制作の3DCGアニメーション。人物カットの制作には実写を用いて、富野監督自身が役者へ演技指導をしている。映像の完成時期、公開形態は未定。

※あくまで要約です。元記事をお読みになりたい方は、「オトナファミ 2010 February」をお求めください。

■レコメンド
オトナファミ 2010 February 2010年 1/21号 [雑誌]
スポンサーサイト
別窓 | 富野由悠季 | top↑
| シャア専用ニュース |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。